山猫日誌6
2012.09.05 Wednesday
9.1
めまぐるしく天気がかわって行く最終二日間。
午前中はまだもつかとおもって歩き出すと、かすかに葛の花の匂い。
2週間前とはちがった、控えめな小花たちの雰囲気と一緒に秋を感じました。
途中、真っ赤なBMWが颯爽と現れ「お客さんまだいないから」と南さんに拾われ、着いたとたんにぽつぽつ。
突然屋根を強く打ちだす雨粒に閉じ込められながら、がらんとした店内でいつものように何となくスケッチしたりスタッフさんと話したり。
こういう人の少ない雨の時にはジャズがかかります。しっとりした雰囲気がたまりません。
湿度75%越えでも不快感ほとんどなし。
きっと夏休みあけもあり、ぱらぱらとした来客が落ち着いたところで、この日は早めの帰宅。
さいごに会ったお客さんがお持ちかえりくださって、手ぬぐい完売となりました。
9.2
同じような不安定の天気なので昨日と同じような時間の流れかと思いきや。
ランチタイムから閉店までずーっとお客さんが途切れず!南さんピザこねまくり!
初めましての方とお話ししながら、連絡も特になかったのでもう知り合いは来ないと油断してたら、、
ものすごい雨の中駅から(!)歩いてきてくれたり、ファミリーで駆けつけてくれたり、遠路はるばる下の道からきてくれたり…
最終日ミラクルすぎました‥!
そして遠いのにさいごまで引き止めて梱包させた挙げ句、送ってもらって本当にありがとうお二人…!
庭屋も交えてみんなで飲みたいなーー
純粋に見たもの、惹かれたものばかりを集めた結果でした。
この1年、すごく焦っていました。
自分の中にあるイロカタチを伝えるにはまだまだ力が足りなくて。
あくまでここにきたお客さんに少しでも楽しんでもらいたい、何か思い出を持ちかえってもらいたい、そういう思いで作ってきました。
未熟な部分が目立ってはいましたが、温かい言葉も鋭いご意見も生でいただける改めて良い機会となりました。
なんだかあれこれやりたくて、今となってはいろいろへんな方向に必死すぎて恥じ入る部分もありますが、ずっとそれを繰り返してすこしずつ段を上げて行くんだろうなと思います。
独りで進んでるようでいたけど、気づけばたくさんの方の顔を思い出せます。
本当に、どうもありがとうございました。
25周年おめでとうの絵は、山猫軒コレクションに加えていただけることになりました。
今後も遊びに来られる方はぜひ見てみてください^^
2012年 長月 / 小池葉月